天皇制は『世界平和』の象徴になれるか

歴史的瞬間・平成から令和へ

国際社会の反応

平成改元時との違い

天皇制のこれから

こんばんは、政治提案家タカジュンです。

今日は元号についてとなります。

歴史的瞬間・平成から令和へ

「令和」の元号を発表する 菅義偉内閣官房長官

「令和」の元号を発表する 菅義偉内閣官房長官(WikipediCommonsより引用)

5月1日に新天皇陛下が即位され、平成から令和に改元されました。

今回の改元は生前退位だった事もあり、日本全国が空前の「令和」フィーバーに沸いています。

皆さんも菅官房長官の元号発表は記憶に新しいことでしょう。

それに伴い上皇・上皇后両陛下のこれまでの歩みも注目され、現代における天皇制のありかたについても大きなテーマとなりました。

そこで今回は、これからの天皇制のありかたがどう変わっていくかについて論じていきたいと思います。

国際社会の反応

令和発表に対する国際社会の反応

令和発表に対する国際社会の反応(Anonymous Postより引用)

今回の改元は、テレビ、ネット、TwitterやInstagram等のSNSを通じて国内で大きな話題となりました。

元号というものが日本人の心に依然大きな影響力を持っていることに加え、昭和から平成の改元時に比べ各種メディアが大きく発達したことがその理由でしょう。

単純にメディアの数が増えただけでなく、その情報量や世界中とのつながりも段違いに強固になっています。SNS等を通じて個人個人が発信できるようにもなっています。

そしてその莫大な情報、改元に対する日本人のリアクションはダイレクトに海外に発信されました。

従って中国・韓国・アメリカをはじめとする世界各地で今回の改元が話題となりました。

「令和」の漢字の出展や、その意味、元号と天皇制とのかかわりについてが大きく取り上げられました。

 

なかには日本人有識者よりも鋭い分析も散見されるほど。中国や韓国は、かつて元号制を採用していただけあってより熱心な反応を見せました。それと同時に天皇制批判も多くみられましたが。。。。

とにかく、海外でも日本の元号と天皇制について改めて注目が集まったことは確かです。

 

とくに上皇・上皇后両陛下の象徴としての歩み、特に平和についてのお考えは海外でも広く発信され称賛されました。

平成改元時との違い

平成改元 .jpg

「平成」の元号を発表する 小渕恵三房長官(WikipediCommonsより引用)

前述のようにメディアの性質も大きく変化しましたが、皇室制度自体も大きな転換点を迎えているといえるでしょう。

一つは戦前に「現人神」として我々日本国民とは別次元的に捉えられてきた天皇陛下という存在が、より身近な存在になりました。

これはひとえに上皇陛下のご尽力の賜物です。「国民統合の象徴」としてのご自身の役割を深く考えてこられました。

平成は自然災害が頻発しましたが、そのたびに被災地を訪問され国民の声に耳を傾けてこられた陛下の姿は非常に印象的でした。

国粋主義(自分の国を誇る一方、他国にたいして排他的になる風潮)の象徴から「平和」の象徴への大転換は現代の皇室を物語るうえで外すことができないポイントです。

もう一つはこのような現在の皇室の姿が海外からも大きな関心を集めていることです。

 

先の大戦で過剰な国粋主義的思想が、国内外問わず大きな犠牲を出してしまったことは言うまでもないと思います。

このことへの反省が現代皇室の体制を大きく規定していますが、これが海外からも一定の理解を得ていることが覗えます。

 

アメリカや台湾、サウジアラビア等では今回の改元がおおむね好意的に受け止められていることが分かります。

https://grapee.jp/670204

天皇制のこれから

富士山.jpg

このように平成の時代を経て平和の象徴としての天皇制は大きく前進したと思います。

 

では、これからの天皇制はどうなるのでしょうか。

 

幾多の存続の危機を乗り越えて現在に至る天皇制は、その活路を「平和の象徴」となることに見出してきました。

 

以前の国粋主義的イメージは排外主義を内包していましたが、「平和」はどの国や文化でも好意的に受け止められるテーマです。

 

つまり「日本万歳!」というのが従来の天皇に対するイメージでしたが、「世界平和」の象徴になれるのではないかという希望があります。

 

世界はグローバル化の真っただ中にいて、世界のヒト、モノ、情報の交流はますます活発になりつつあります。

千数百年続いてきた皇室の伝統を考えるには、数十年、数百年後という長期的スパンで考えることが不可欠なのは言うまでもありません。

今後数十年、数百年を経て「国」や「民族」といった枠組みは複雑に入り交じっていきます。

 

国や民族の「消滅」というのが言い過ぎであるにしても、現在ほど人々を拘束しない形に変容していくことは間違いありません。

国策次第でもありますが、日本以外で生まれ育った日本国籍保有者、日本で生まれ育ったアメリカ人などという存在は、もはや当たり前になる時代が必ず訪れるでしょう。

その際には「大和民族」だとか「日本」という枠組みに大きく依存した現在の皇室制度は大きな大転換を迎えざるを得ないと思います。

 

このような時代はいずれ訪れます。

イギリスではヘンリー王子とアフリカ系の血を引くメーガン妃の結婚が大きな話題となりましたが、国粋主義的、血統主義的な王室のあり方とは大きく一線を画したことがその理由でした。

イギリス王室がその先駆けとなったのは移民などの文化的、民族的多様性を受容する素地がすでにあったからですが、日本もこのまま国際化していけば遠からずそのような未来を迎えます。

 

国粋主義に依存した皇室制度は遠くない未来に限界を迎えます。

そのときに皇室が負うことになる役割はなんでしょうか。

自分はそれが先ほど述べたような純粋な「世界平和」の象徴にあると考えます。

 

そして、今回の改元への日本のみならず世界のリアクションには、そんな「世界平和」への純粋な希求が含まれていると感じました。

 

天皇は今後「世界平和」の象徴となることが出来るのか、いずれにせよ、皇室制度は大きな転換点を迎えていることは確かです。