【政府の姿勢柔軟に】拉致問題の厳しい現実

こんばんは、政治提案家です。

 

今日は拉致問題について書いていきたいと思います。

 

菅官房長官の訪米

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NHKニュースより引用

今日、令和おじさんこと菅官房長官の訪米が行われました。

 

目的は沖縄の基地問題関してでもありますが、拉致問題解決も大きな目的の一つです。

 

箇条書きでまとめると、

ペンス副大統領ポンペオ国務長官らと会談
・飛翔体を発射した北朝鮮にどう対処するか、意見交換、調整

北朝鮮への前提条件なしの日朝会談に向けて日本の立場を説明(後ほど詳しく説明)。

沖縄基地問題(普天間基地全面返還や基地負担軽減に向けた在日米軍の再編)


拉致問題に関する講演。

↑今回の訪米では、これらを行うとの事です。

 

安倍政権は発足以来、拉致問題解決を最重要課題として取り組んできた政権です。

 

今回訪米する事となった菅官房長官の双肩には拉致被害者遺族の期待が肩に重くのし掛かっているに違いありません。

もちろん訪朝ではなく訪米ですが、拉致問題解決については、巨大な軍事力を持ったアメリカが動いてくれるかどうかに掛かっていると言っても過言ではないのです。

 

やっと米朝会談を実現

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第一回米朝会談の様子(WikipediaCommons)

当初、日米両国は安倍首相・トランプの体制のもと、北朝鮮に強力な制裁を続け、やっとこさ金正恩を会談の場に引きずり出しました。

 

その効果か、米朝会談の場で拉致に関する話もあったようです。

 

正恩氏、日本人拉致と対話言及
「いずれ安倍首相と会う」
https://this.kiji.is/497743184273818721?c=113147194022725109

 

しかし、第二回米朝会談は合意が行われず、拉致問題の進展はみられませんでした。

 

アメリカも大きく動いた事で、今までに拉致問題進展への期待が高まる場面は何度か訪れましたが、依然として次の展開がありません。

 

非常に悔しいですが、拉致被害者の状況は依然として厳しい状況にあると言えます。

 

日本の立場が柔軟に

安倍首相は2日のインタビューで「条件をつけずに金委員長と会って、率直に、虚心坦懐(たんかい)に話し合ってみたい(朝日新聞の記事より引用)」と発言しました。

 

首相、対北朝鮮で方針転換 首脳会談へ前提条件つけず
https://digital.asahi.com/articles/ASM524FC2M52UTFK007.html?_requesturl=articles%2FASM524FC2M52UTFK007.html&rm=433

 

今の所、日朝会談の具体的な見通しについては発表されていませんが、この方針変更によるある程度の進展は予想されます。日朝会談はおそらく実現するでしょう。

 

ただし、「日朝会談の実施」この点に関しては、です。

 

日本はここにきて立場の柔軟さを見せています。

・19年度の外交青書から「圧力を最大限まで高めていく」という表現を削除

・国連人権理事会に11年連続で提出していた北朝鮮を非難する決議案を今年は見送る

などの対応です。

 

更に北朝鮮への前提なしの日朝会談を進めようとしています。

 

北朝鮮への制裁を緩めた訳ではありませんが、これは大きな方針展開と言えます。

 

拉致問題解決を急いでの事だと考えられ、拉致被害者の高齢化を鑑み、打算的な見方では参院選のための実績作りと言ったところでしょう。

 

これに対し北朝鮮がどう出るかですが、当然北朝鮮は拉致被害者の返還の代わりに「経済援助」と「制裁解除」を要求してきます。

 

アメリカが制裁を崩さない以上、共同歩調を取らなければならないのでどちらのカードもなかなか出せません。

 

この点から言えば日朝会談の進展の望みは見えませんが、北朝鮮が弱っているのも事実。

 

先日ブログにしましたが、北朝鮮は新たな援助先(パトロン先)を探しています。

 

中国→アメリカ→ロシアときて日本にも向けられるのは十分予想できる事です。

 

日本が上手く立ち回れるかに全てが掛かってきます。

 

考えられる拉致解決のシナリオは「0か100」

選択肢.jpg

北朝鮮は依然として「完全な非核化はせずに制裁解除」という姿勢を崩しません。

 

この姿勢が当分崩れない事を前提にお話します。

 

そうなれば考えられる拉致問題解決のシナリオは、

 

1、北朝鮮に完全非核化の前提なしに莫大な支援


2、このまま強硬な制裁を続け北朝鮮が折れるのを待つ

 

この二つです。

 

今回の日朝会談は取り敢えず金正恩と顔を合わせたいという安倍首相の決意でもあるでしょうし、1の可能性は低いです。

 

第一、国際社会や国内の反対派を押し切って莫大な支援に踏み切る事はまずないはずです。

 

まずないのですが、拉致問題解決を至上命題とすれば妥結の可能性は全くのゼロではないでしょう。

 

要するに、お金を渡して国際的な合意を公に取り付けて「最終かつ不可逆的に解決するという」日韓合意と同じロジックです。

 

日韓合意のその後の顛末をみれば、到底賛成はできませんが本当に帰ってくるという確証が得られるのであれば可能性はコンマ1%くらいはあるのではないかと自分は見ています。

 

事実として拉致被害者親族はご高齢となっているため、早期に拉致被害者との再会を実現する事が求められています。

 

第二に、このまま強硬な制裁路線を続け、北朝鮮が折れるシナリオです。

 

この可能性が一番高そうですが、北朝鮮の資金がギリギリの所で尽きない現状を考えると少し先の話になるでしょう。

 

また、中国やロシア、韓国といった国が北朝鮮に経済的援助をする可能性も考えられます。

 

その場合、拉致問題解決は当分先の話になります。

 

日本は徹底的な制裁に向けて国際社会の世論を上手くまとめた上で、北朝鮮への援助をする国が出ないようにしなければなりません。

 

これも困難な話で、拉致問題解決は更に遠のくでしょう。

 

そうなると1のシナリオになる可能性も出てきてしまいます。。。

 

北朝鮮への対応を制裁継続という「0」にするのか、経済支援という「100」にするのか。

 

安倍政権にとって、難しい舵取りが続きます。